健康保険組合連合会より掲載しています。無断転載は禁止します。

H24.01.13掲載
| | | | 追ってけ!カルチャー vol.10
川崎美津子(SCRIVA)
職人の情熱は時空を超える!? 抱腹絶倒のお風呂エンタテイメント
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「やっぱり日本の入浴文化っていいな」と改めて気づかされたのが、ハドリ アヌス帝時代の古代ローマを舞台にした人気コミック『テルマエ・ロマエ』。 主人公は、古き良きローマを愛する浴場技師のルシウス。浴場建設のアイデ アに悩むたびにお風呂で溺れては、現代日本へタイムトラベルをする。 昔ながらの日本の銭湯にたどり着いたルシウスは、初めて見る日本人を「平 たい顔族」と呼び、奴隷と勘違い。しかし、壁に描かれた富士山や、よく冷え たフルーツ牛乳の旨さに「なぜ、ローマ人にできないことが奴隷にできるのか」 と打ちのめされる。さらには、野生の猿が入る露天風呂や、温泉の地熱を活用 したバナナワニ園へとワープ。自分たちにはない技術を持ち、入浴を楽しむた めに創意工夫がなされた「平たい顔族(=日本人)」のお風呂文化の虜になって いく。
一瞬にして異文化へと飛ばされたルシウスは、驚きながらも何とかヒントを 得ようと行動を起こす。おっかなびっくり温泉卵を食べたり、温泉街で射的を したり、ギョーザの味に感動するあまり、こっそり浴衣の袖に入れてお持ち帰 り。その生真面目な仕事人間振りは、何度読みかえしても笑ってしまう。 自分と同じように、美意識に反する成金趣味な浴場を作ることになった、現 代日本の若い職人と意気投合したり、炭焼き職人のおじいさんと共に「与作」 を口ずさむルシウスに、「あんたとはいい酒が飲めそうだ」と愛おしくなってく る。
寒い夜を温める、日本文化再発見のお風呂エンタテイメント、長湯のお供に ぜひ!
『テルマエ・ロマエ』I~IV ヤマザキマリ/著 エンターブレイン 各714円
お風呂に悩まされ、溺れ、時を超えて現代日本へとワープし続けるルシウス。 またしても、「平たい顔族」の元へとやってくるのだが……。2012年のGW には阿部寛主演で映画も公開予定。 | | | | |

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